職業訓練は転職の役に立たない?元職業訓練生が明かす職業訓練校の実態[Webデザイナー編]

雑記
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ライオン君
ライオン君
転職したいから職業訓練で技能を学んで就職活動したいのだけど、職業訓練ってどう?転職に役に立つ?実際の環境とかどうなのか知りたいです!!

こんな質問にお答えします。

職業訓練のことをネットで調べても職業訓練の制度の説明だったり、ネガティブな意見の記事が多いですよね。

A君
A君
ぼくは職業訓練の実情が知りたいんだ!!

そんな方のために今回は実際に職業訓練に通った私が職業訓練校のリアルをお伝えしようと思います。

 

ちなみに私が通ったのは職業訓練のWEBデザイナー科です。

 

この記事でわかることはこちら

  • 職業訓練のメリット・デメリット
  • 職業訓練の面接のコツ
  • 職業訓練の学び方

 

本記事はこれから職業訓練に通いたい!!そんな方のために書かれています。参考になれば幸いです。

では職業訓練のリアルな実情をどうぞ。

職業訓練とは?

職業訓練の制度について知っている方はここは読み飛ばしてOKです。

職業訓練についてざっくり説明すると、職業訓練(公共職業訓練、求職者支援訓練)とは

希望する職業に就くために必要な職業スキルや知識を身につけて、就職活動を支援する公的制度です。

 

基本的にほぼ無料(参考書代などは別途必要)で講座を受けることが出来て、申し込みはハローワークで行います。

国が管理する制度ですので書類の提出など細かいルールや手続きはありますが、受講中は勉学に集中できる環境が整っています。

 

人によって職業訓練を受講できる条件など変わってきますので

詳しくは管轄のハローワークに問い合わせてみるか厚生労働省のHPで確認してみると確実です。

職業訓練を受講するには面接が第一関門

非常に便利な職業訓練制度ですが、受講するには「訓練を受ける適正があるか」を確認する面接があります。

国の支援制度なのに面接があるって意外ですよね。

この面接は定員割れの訓練でしたら形式上の面接だけでよっぽどのことがない限り不合格になることはないと思いますが、人気の訓練は倍率も高いので油断していると危ないです。

ちなみに私が受けたwebデザイナー科はコロナ禍まっただ中ということもあり、倍率は3倍強でした。

講師の方に現状を聞いたところ「webデザインやプログラミングなどIT関係の訓練は今(2021年)とても倍率が高くなっている」とのこと

なので

A君
A君
訓練を受けたいのに面接が受からない!!

そんなことにならないように、しっかりと面接対策はしておきたいですね。

職業訓練面接合格のコツ

面接と聞くと不安になる方も多いと思いますが、職業訓練の面接は通常の面接とは異なり「職業訓練受講が必要かどうか」を見極める面接ですので、お持ちのスキルや資格をアピールする必要はありません。

職業訓練の面接でアピールしたいポイントはこちら

  1. 訓練で得たスキルを生かして就職に繋げる意欲
  2. その訓練を受講しなくてはいけない必要性
  3. 周りに迷惑をかけないであろう人間性

私はこれらを重視して面接に挑みました。想定質問など調べて回答を用意しておくと良いですね。

なにより重要なのは「自分にはこの訓練が本当に必要なんだ」という熱意を面接官に伝えることです。

 

私が面接でびっくりしたのは募集数が多いためか集団面接だったこと!!

個別面接だと思い込んでいたので、焦って用意していた回答が吹っ飛びました・・・

こんなイレギュラーもあるので、いろんなシチュエーションを想定しておきましょう^^;

職業訓練は就職の役に立つ?実態を明かします

結論から言います。職業訓練は就職の役に立ちます!!

なぜかというと職業訓練の講師は実際その職種で働いていた経験のあるプロの講師に教わることができるので

  • その業界で必要とされるスキル
  • 働き方の具体的な話
  • 現場で有用なテクニック

などなど

現場を知っている人しか分からないようなことも教えてくれるので、とても勉強になりますよ。

加えてわからないところがあったら質問もできるので、独学でありがちな「勉強始めてみたけどわからないところにつまずいて挫折してしまった」なんてことになる確率が激減します。

 

職業訓練で扱っている講義内容を一般のセミナーなどで受けるとなると数十万はかかるレベルです。(webデザイン、プログラミングを数ヶ月みっちり学ぶとすると、かなりの高額になります)

それを無料で受講できるというのは誰から見ても破格でお得な制度なんだということはわかってもらえると思います。

面接対策、書類の書き方などのサポート制度もあり

職業訓練は技術的な部分を学ぶのはもちろん、実際に希望する職種に就職できるように面接対策のカリキュラムを組み込んでいる訓練校もあります。

面接のロールプレイングや履歴書、職務経歴書などの作成もサポート。

自分では見落としがちな誤字脱字や誤った言葉使いなど、講師の方が添削してアドバイスしてくれるのもありがたいですよね。

A君
A君
面接って苦手で、講義だけじゃ練習足りないかも・・・

そんな方はハローワークで「面接練習」の制度があるので、この制度を利用して面接慣れしとくと安心ですね!

職業訓練の講義の雰囲気、内容

授業の画像

これから職業訓練に通ってみたいという方は雰囲気や内容、気になりますよね。

職業訓練の授業は学校をイメージしてもらうとわかりやすいと思います。

私の通った訓練校では1コマ50分で間に10分休憩が入ってそれが6回あります。

お昼休みは50分。1日の講義は6〜7時間ですね。

 

講義内容は未経験の方を想定していますので、基礎的な内容で授業が進みます。

基礎をマスターして、現場で使える知識を取得することが目的です。

講義の雰囲気

講義内容は基礎から始めるので、講義スピードは比較的ゆっくりなのかなと感じました。

講義は入校時に購入した参考書を元に進んでいきます。訓練校が修了する頃には参考書数冊分の内容が学べていることになります。

分からないことがあったら質問することもできるので、分からないことがあったら積極的に質問をして分からないことを分からないままにしないことがポイントです。

職業訓練で学んだ内容[webデザイナー編]

私が通った訓練校では以下のことを学びました

  • HTML5&CSS3&jQuery
  • illustrator
  • Photoshop

こちらの知識やスキルを取得し、実際にwebサイトを制作。

webサイト制作は就職活動のポートフォリオにも使えるので、講師の方に積極的に質問して良いサイトを作り上げると○です。質問するのが苦手な私はなかなか質問できず、もったいなかったなーと後悔しています^^;

まるお
まるお
他にもバナー制作や画像加工なども行うので、授業中に作品を量産すると良いですよ!こちらもポートフォリオに使えます。

職業訓練の学び方の注意点

職業訓練は受講内容にもよりますが、未経験の方でも学べるように比較的ゆっくり講義が進みます。

しかしここで注意したいのが・・・

A君
A君
いくらゆっくりでも未経験だから理解できない!!

こんなことになる可能性は必ずあるということです。

私自身Webデザインは全くの未経験で講義についていけないことがあり、自宅で講義内容を見直して理解しなおす。というルーティーンを送っていました。(その日のうちに講師に質問すればよかったと後悔しています)

 

なのでぜひあなたには授業で分からないことがあったら質問をして、自宅に戻ったら復習して理解を深めるという流れで職業訓練に挑んで欲しいと思います。

分からないまま講義が進んでいくのは苦痛でしかありませんからね。お気をつけください。

あると便利なWebデザインの参考書

こちらは逆引き辞典というもので、こんなデザインをやりたいなーと思ったものをコードで調べるのではなく、レイアウトからプログラムコードを引く辞典です。

学習期間が決まっている授業内容だけではHTML&CSSは学びきれないので、こんな辞典を活用して学びを深めるとより一層スキルが高まりますよ!!

こちらも逆引き辞典ですが、よりデザインに特化した辞典になっています。

基礎的な部分を理解した方はこちらの辞典の方が有用かなと思います。

 

講義で学んだことを活用しつつ、より柔軟なデザインに対応できるように逆引き辞典を活用しながらWebサイトを制作していくと、デザインの引き出しも増えますし、より理解を深められるのでオススメですよ^^

職業訓練のデメリット

A君
A君
至れり尽くせりの職業訓練て感じだけど、デメリットもあるんじゃないの!?騙されないよ!!

そんな疑り深い方のために職業訓練のデメリットについてもお話しておきます。

まとめるとこんなところがデメリットかなと思います。

  • 訓練期間に就職活動は正直やりにくい
  • ポートフォリオサイトは自主作成
  • 授業を受けているだけでは知識は身につかない(webデザインの感想)

ただしこれらは個人の頑張りでどうにでもなる話だと思うので、あまり大きく捉えなくて大丈夫です。

ひとつひとつ解説していきますね。

訓練期間に就職活動は正直やりにくい

訓練によって期間は変わりますが、期間中に職業訓練校は就職活動を意識的に行うことを催促します。(定期的に活動状況の提出義務あり)

しかし職業訓練は税金で実施されている制度なので、休みが多いのは許しません。欠席が多くなると退校しなくてはいけないので、基本的に講義は全て出席しなくてはいけません。

この欠席日数の厳しさと就職活動への取り組みのギャップに少しやりづらさは感じました。

 

加えて私は業界未経験だったので、講義をちゃんと受けて理解を深めたかったこともありなかなか就職活動に注力はできませんでした。

しかし講師の方が口酸っぱくおっしゃっていた「訓練受講中だからこそ面接で有利になる」ということも一理ある(修了しているなら提出する作品はそれなりのクオリティでなくてはいけない。面接官の目も厳しくなる)と思うので、キャパの広い方は並行して就職活動もしていった方がいいと思います。

ポートフォリオは自主作成

もしあなたがWebデザイナーもしくはIT業界に転職したいと考えるのであれば、ポートフォリオサイトは必須です。

ポートフォリオサイトとはあなたが作った作品をまとめたWEBサイトのことです。作品や考え方、保有スキルや実績などアピールすることが目的のサイトです。

しかし訓練期間が短い場合、ポートフォリオサイトを講義内で作ることはないことがあります。(架空のWebサイトを作ることを優先される)

なぜならポートフォリオサイトはあくまで入れ物で、訓練で重要なのは作品(中身)を作ることの方が大事だからです。

 

なので訓練ではポートフォリオの中身を作るまでサポートして、修了後または訓練期間中自主的にポートフォリオサイトを制作することになります。

A君
A君
じゃあ1人でサイト作らないといけないってこと?無理だよ・・・。

不安になりますよね。でも大丈夫です!訓練期間中サイトを作り上げることができた人なら、ポートフォリオサイトはその応用で中身を変えるだけなので作る事は容易いです。

なのでオススメの方法は訓練期間中にポートフォリオサイトを並行して作成→つまづいたら講師に質問の流れが良いと思います。

講義を受けているだけでは知識は身につかない

職業訓練の講義は未経験の方でもわかりやすいように、親切丁寧に講義をしていただけます。

しかしWebデザインやプログラミングは一朝一夕で習得できるものではありません。

なので、講義で基本的な知識を固めて自主学習でもその分野を勉強してスキルアップを目指す・・・

といった形で職業訓練を受講するとGoodです。

A君
A君
講義でヘトヘトなのにその上自主学習なんてできないよ・・・

その気持ちは痛いほどわかりますが、自分のためだと思って頑張りましょう。

頑張った先の未来は必ず頑張らなかった未来より良いものになるはずです!!

まとめ

以上が職業訓練校の実情です。

補足的な事ですが、職業訓練校は講師の方や同じ目標を志す仲間との出会いもあります。

ここでの縁は将来仕事でも役に立ったり、生涯の仲間に出会えることもあるかもしれません。

 

この記事で職業訓練の制度や実情を知り

  • 今の仕事が辛くて転職を考えている
  • キャリアアップを目指して転職したい
  • 仕事に就くために学びたい

そんな悩みを抱えている方の選択肢の一つとして役にたてば幸いです。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

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